ゴールデン☆キャット
「みこ!?」

「事情は何となく聞いたけど、女が殴り合いの喧嘩はダメっしょ。」

「先に突っかかってきたのはその援交女だから!!」

「そうだよ!!」

「援交女ねぇ……。」



桐生君の声が耳元で聞こえた。


……耳元?


耳元!?


これ桐生君の腕の中なんじゃ!?


離れようとしたら腕にグッと力を入れられて、離れられなかった。



「ち、ち、近い!! 近いって!! 離してよ!!」

「何で?」

「何で!? いやいやいやいや!! 何でって何!? ほ、本当に離してってば!!」



そこまで言って漸く桐生君は体を離してくれた。


この人はどうしていつもこう近いかな!?



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