ゴールデン☆キャット
お昼休み来なかったくせに何で今頃……本当意味わかんない。


子供みたいな顔で眠る桐生君の横顔を見つめた。


気持ちよさそうに眠ってる。


人の気も知らないで……。


桐生君の頬っぺたを指で軽く押すと、桐生君は眉間に皺を寄せた。


そしてゆっくり目が開き、寝ぼけた表情で私を見た。



「…………。」

「…………。」



視線を合わせたままお互い無言になった。


桐生君は寝ぼけてるだけだろうけど、私は何て話しかければいいのか分からなかった。


今二人で居るのは何だか気まずい。



「あ、えっと……今日は色々とありがとう。 荷物もありがとう。」



本当はお昼の事聞きたかったけど、今日は色々あり過ぎてそんな事を聞く気力がなかった。


それに聞いたところで傷付く結果に終わりそうで、聞きたくなかった。
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