ゴールデン☆キャット
ゼリーだのお弁当だの張り切って作って馬鹿みたい。
今日が楽しみ過ぎて中々寝付けなかったなんて馬鹿みたい。
今日が待ち遠しかったのは私だけ。
鼻の奥がツーンとなった。
無理矢理にでも鞄を取ろうとしたら、桐生君に腕を引っ張られて私はバランスを崩した。
桐生君の胸に飛び込むように倒れ込んでしまい慌てて体を離そうとしたけど、きつく桐生君に抱きしめられていて、思う様に体が動かせなかった。
「いい加減からかうの止め__」
「お前に謝んねーといけない事がある。」
「……え?」
桐生君の顔は見えないけど、声は真剣でドキッとした。
笹野さんに告白されていた時の桐生君の声だ。
「みんなも本当のお前を知れば、変な噂なんてなくなるんじゃないかって思った。 俺が協力して誤解を解く事も出来たのに、俺は協力したくなかった。 お前が本当は噂で傷付いてるの知ってんのに、俺は自分を優先した。」
「…………。」
「噂と違って純粋な奴だって知られたら、他の奴にお前を取られるんじゃないかって思った。」
今日が楽しみ過ぎて中々寝付けなかったなんて馬鹿みたい。
今日が待ち遠しかったのは私だけ。
鼻の奥がツーンとなった。
無理矢理にでも鞄を取ろうとしたら、桐生君に腕を引っ張られて私はバランスを崩した。
桐生君の胸に飛び込むように倒れ込んでしまい慌てて体を離そうとしたけど、きつく桐生君に抱きしめられていて、思う様に体が動かせなかった。
「いい加減からかうの止め__」
「お前に謝んねーといけない事がある。」
「……え?」
桐生君の顔は見えないけど、声は真剣でドキッとした。
笹野さんに告白されていた時の桐生君の声だ。
「みんなも本当のお前を知れば、変な噂なんてなくなるんじゃないかって思った。 俺が協力して誤解を解く事も出来たのに、俺は協力したくなかった。 お前が本当は噂で傷付いてるの知ってんのに、俺は自分を優先した。」
「…………。」
「噂と違って純粋な奴だって知られたら、他の奴にお前を取られるんじゃないかって思った。」