期待させないでっ!
〝んじゃー、とりあえず俺はお前らの担任をすることになった。松山だ!俺は野球部の顧問をやっている。よろしくな!!!〟
うっわ。あっつ。
〝それじゃー、初対面も多そうだし自己紹介でもするかっ!まずは隣の人から!〟
まじかよぉ~ゆいなぁ~助けてくれぇ~!
『俺、青山楽斗。趣味、ない。特技、なんもねぇ。体育しか出ねぇから。』
『ボケっとすんな。はやくしろ。』
「あー、あたしの名前は瀬戸 みなみ!!趣味は友達といっぱい遊ぶこと!!特技は変顔とか!?かな?よろしく!!!」
『ふっ。』
な、なに!?いきなり笑ってるし。
『俺のこと怖いでしょ?』
は、はい。なんて言えるわけないやろ!
「い、いや!まったく怖くないよ!?」
こ、こえぇ~。
「こ、これからもよろしく!!!」
『みなみぃ~一緒に、帰ろ?』
「いいよ!いいよ!帰ろ帰ろ!!」
ゆいなぁ~thanks☆
〝がくとぉ~一緒かーえーろ?♡〟
『おう。帰ろうぜ。』
〝んじゃぁ明日、一緒に、帰ってくれるかなぁ?♡〟
『そうだな。帰ろうか。』
すごい、モテるんだぁ~。
『ねぇねぇ~、たいがくんさ、ゆいなの隣なの!!!』
「マジで!?めっちゃいいじゃん!!」
『みなみぃもじゅうぶんじゃん!!楽斗くんの隣だよ?いいなぁ~♡』
やだよ、あんなクールぶってる男!!!
「そーかな?まあ、とりあえず帰ろ!?ってかさファミレスよらない?お腹すいたぁ~!」
『いいね!!!よろよろ!!!』
ファミレスへ向かった。
『ねぇーねぇー!やっぱり楽斗くんとかたいがくんとかカッコよすぎでしょ!?♡今日ね、話しかけられたんだよ♡』
「なんて?なんて?」
『なんか、元何組?って聞かれて、3組です!って答えたら、わかったかも!ゆいなちゃんかな?って言われてぇ~♡超嬉しかったよぉ~♡』
「いいねぇ、うちなんか、ボケっとすんなだよ?もう最悪だよぉ~。皆が思ってるような人じゃないね。絶対!!」
『みなみぃ~顔、赤いよ?笑』
「そっ、そんなわけないじゃん!!!ないない!絶対ありえない!!」
〝いらっしゃいませっ!〟
『4人で。』
『みなみぃ~後ろの席みてみ。』
え!?なんでいんの!?
〝お待たせしました。ジュースとポテトと…………です。以上でよろしいでしょか?〟
「はっ、はい!大丈夫です!!」
『お前、意外と食うな。太るぞ。ってかもともと太ってるか。ダイエットしろよダイエット。』
あー、ムカつくなっ!
「痩せてるし!太ってないし!」