一夜くんとのアヤマチ。
というわけで…。
「では、委員長と副委員長から、それぞれ一言ずつ軽く挨拶をお願いします」
「…ほら、挨拶しなさいよ」
先輩が鴫城くんの背中を押す。
「…え~、今年度の保健委員長をやることになった鴫城一夜です、お願いしま~す…」
気だるそうに挨拶した鴫城くんとは対照的に、鶴花さんはこうなることをあらかじめ予測していたかのように流暢に喋り出した。
「今年度の保健副委員長を務めさせていただきます、鶴花雪月です。こういう委員会系の副委員長をやるのは初めてですが、委員長をしっかりサポートして、保健委員会をスムーズに進めたいと思います。よろしくお願いします!」
鶴花さんが委員長になった方がいいんじゃないか、とは思ったが、それはそれで副委員長の仕事がなくなりそうなのでこのままにしておくことにした。
「…じゃあ改めて、二人とも、よろしくお願いしみゃす!」
あの時と同じような笑い声が、途端に上がった。
「…も~、また噛んじゃった…」
焦らず、ゆっくりと先生らしくなっていくとしよう。
「さてと、戻るわよ」
先輩が耳打ちする。
「もうですか?」
「いつ保健室に用事が入るか分かんないでしょ? こういう委員会は別として、基本は保健室に一人はいないと。…そうだ、一夜。昼休み終わるまでまだ時間あるでしょ?」
「あるけど?」
「保健だよりの編集後記、書いてもらわないといけないから。雪月ちゃんも、来てもらえる?」
「分かりました」
「では、委員長と副委員長から、それぞれ一言ずつ軽く挨拶をお願いします」
「…ほら、挨拶しなさいよ」
先輩が鴫城くんの背中を押す。
「…え~、今年度の保健委員長をやることになった鴫城一夜です、お願いしま~す…」
気だるそうに挨拶した鴫城くんとは対照的に、鶴花さんはこうなることをあらかじめ予測していたかのように流暢に喋り出した。
「今年度の保健副委員長を務めさせていただきます、鶴花雪月です。こういう委員会系の副委員長をやるのは初めてですが、委員長をしっかりサポートして、保健委員会をスムーズに進めたいと思います。よろしくお願いします!」
鶴花さんが委員長になった方がいいんじゃないか、とは思ったが、それはそれで副委員長の仕事がなくなりそうなのでこのままにしておくことにした。
「…じゃあ改めて、二人とも、よろしくお願いしみゃす!」
あの時と同じような笑い声が、途端に上がった。
「…も~、また噛んじゃった…」
焦らず、ゆっくりと先生らしくなっていくとしよう。
「さてと、戻るわよ」
先輩が耳打ちする。
「もうですか?」
「いつ保健室に用事が入るか分かんないでしょ? こういう委員会は別として、基本は保健室に一人はいないと。…そうだ、一夜。昼休み終わるまでまだ時間あるでしょ?」
「あるけど?」
「保健だよりの編集後記、書いてもらわないといけないから。雪月ちゃんも、来てもらえる?」
「分かりました」