一夜くんとのアヤマチ。
翌日。
「ピンポーン」
インターホンが、来客を知らせる。
「出ましょうか?」
「大丈夫。私が出る」
玄関先での応答用のスリッパをはき、ドアを開ける。するとそこには、鴫城先輩がいた。
「あっ、先輩…」
「一夜、来てない!?」
先輩はかなり焦っていた。そりゃそうだ。自分の息子がどこにいるのか、分からないのだから。
「一夜くん、今ここにいますよ」
「どういうこと?」
「…昨日の夜遅く、突然一夜くんが来たんです。事情は追って話すから、今日一晩だけ泊めてくれないかって」
「何だ、そうだったの…よかった…」
昨日のことには触れないように、嘘をついた。先輩がホッと胸をなでおろした時、一夜くんが後ろから歩いてきた。
「一夜!」
先輩が目を丸くする。
「全くもう…連絡くらい入れてよ。ケータイくらい見れるんだから」
「はいはい、どうもすいませんでした」
「ゴメンね、日向ちゃん。一夜が色々迷惑かけちゃって…」
「いえいえ、全然そんなことないですよ!」
そうして、一夜くんと私の、一つ屋根の下での短い夜は終わった。
そして事態は、新たな展開を迎えることとなる。
「…」
「…」
私達の姿を切なげな目で見ている二人の人間がいることに、私達は気づいていなかった…。
「ピンポーン」
インターホンが、来客を知らせる。
「出ましょうか?」
「大丈夫。私が出る」
玄関先での応答用のスリッパをはき、ドアを開ける。するとそこには、鴫城先輩がいた。
「あっ、先輩…」
「一夜、来てない!?」
先輩はかなり焦っていた。そりゃそうだ。自分の息子がどこにいるのか、分からないのだから。
「一夜くん、今ここにいますよ」
「どういうこと?」
「…昨日の夜遅く、突然一夜くんが来たんです。事情は追って話すから、今日一晩だけ泊めてくれないかって」
「何だ、そうだったの…よかった…」
昨日のことには触れないように、嘘をついた。先輩がホッと胸をなでおろした時、一夜くんが後ろから歩いてきた。
「一夜!」
先輩が目を丸くする。
「全くもう…連絡くらい入れてよ。ケータイくらい見れるんだから」
「はいはい、どうもすいませんでした」
「ゴメンね、日向ちゃん。一夜が色々迷惑かけちゃって…」
「いえいえ、全然そんなことないですよ!」
そうして、一夜くんと私の、一つ屋根の下での短い夜は終わった。
そして事態は、新たな展開を迎えることとなる。
「…」
「…」
私達の姿を切なげな目で見ている二人の人間がいることに、私達は気づいていなかった…。