一夜くんとのアヤマチ。
私達烏間高校一行が泊まっているのは、旅館の一回と二階。一階は女子と教員のフロア、二階は男子のフロアとなっている。
そして一階の一番奥の部屋は、学校の旅行では定番の「保健室」となっている。
「あ~、美味しかった…」
晩ご飯を食べた私は、保健室へ。いつ誰が来るか分からないため気は抜けないのだが、食後すぐということもあって、イスに座ってちょっとゆっくりしよう、なんて思っていた。
「…何か甘いもの持ってたっけ…? そうだ、のど飴…」
特別サービスということで、生徒の皆にはデザートとして杏仁豆腐があった。修学旅行ではこういうのも大切だから教員にはない方が特別サービス感が出る、ということだったのだが、スイーツには目がない私が欲しくならないわけがなかった。
しかし分けてもらえるはずはなく、今こうしてカバンの中に入れておいたはずののど飴を探しているのである。糖分としてはかなりジャンルが違うように思えるが、そこはしょうがない。
のど飴を口の中で転がしていた、その時だった。
「失礼します」
ドアがノックされ、声が聞こえた。
「は~い」
私が返事をすると、ドアが開いた。そこにいたのは…同じ部屋の子に寄り掛かるようにして立つ雪月ちゃんだった。
「…あとは大丈夫だから…部屋戻ってていいよ」
「う、うん…」
連れて来てくれた子を部屋に帰すと、雪月ちゃんはドアノブを掴み、どうにかそこにいる状態となった。
「大丈夫、雪月ちゃん…?」
駆け寄り、雪月ちゃんを支える。雪月ちゃんの顔は、普通じゃないくらい青ざめていた。
そして一階の一番奥の部屋は、学校の旅行では定番の「保健室」となっている。
「あ~、美味しかった…」
晩ご飯を食べた私は、保健室へ。いつ誰が来るか分からないため気は抜けないのだが、食後すぐということもあって、イスに座ってちょっとゆっくりしよう、なんて思っていた。
「…何か甘いもの持ってたっけ…? そうだ、のど飴…」
特別サービスということで、生徒の皆にはデザートとして杏仁豆腐があった。修学旅行ではこういうのも大切だから教員にはない方が特別サービス感が出る、ということだったのだが、スイーツには目がない私が欲しくならないわけがなかった。
しかし分けてもらえるはずはなく、今こうしてカバンの中に入れておいたはずののど飴を探しているのである。糖分としてはかなりジャンルが違うように思えるが、そこはしょうがない。
のど飴を口の中で転がしていた、その時だった。
「失礼します」
ドアがノックされ、声が聞こえた。
「は~い」
私が返事をすると、ドアが開いた。そこにいたのは…同じ部屋の子に寄り掛かるようにして立つ雪月ちゃんだった。
「…あとは大丈夫だから…部屋戻ってていいよ」
「う、うん…」
連れて来てくれた子を部屋に帰すと、雪月ちゃんはドアノブを掴み、どうにかそこにいる状態となった。
「大丈夫、雪月ちゃん…?」
駆け寄り、雪月ちゃんを支える。雪月ちゃんの顔は、普通じゃないくらい青ざめていた。