一夜くんとのアヤマチ。
苦笑いが沸いてくる。
「…いい加減にしなさい。クラスメートの死は確かに辛いことだと思うが、ここから先は先生達がやるから。口を挟んでもめごとを起こすのは、何より鶴花さん自身が望んでいないと思うけどね?」
「自分の死を先生達に利用されて、もともと治外法権的な立場になっていて邪魔だった養護教員を消すための手段になるなんて、もっと望んでいないことだと思いますけどね」
「出て行け!」
怒号が反響する。でも、一夜くんは拳を握りしめ、その場に立って耐えていた。
「出て行け、邪魔だ!」
「…何も悪くない…!」
一夜くんの目から、さらに涙が流れた。
「…日向先生は何も悪くない!」
必死の叫びだった。
「君…クラスメートを殺した人間をかばうのか? 君だって殺されかけたんだぞ? むしろ強い恨みがあるんじゃないのか?」
「黙れ!」
「…教師に対して何という口の利き方…」
そして、手を打つ音が聞こえた。
「分かった。職員会議で、ついでに鴫城君の処分も考えよう。…墓穴を掘ったな」
先生達が部屋を出て行く。その中に紛れていた鵜児くんは、申し訳なさそうな顔をしていた。
「…一夜くん…」
まだ息の荒れている一夜くんに、恐る恐る話しかける。
「…すみません、日向先生…。本当は守りたかったんですけど、逆に窮地に追い込む形になってしまって…」
「気にしないでいいって。…気が動転してるんだと思うし、それに、ちゃんと職員会議を後にやってもらえるようにしてくれたじゃん」
「…いい加減にしなさい。クラスメートの死は確かに辛いことだと思うが、ここから先は先生達がやるから。口を挟んでもめごとを起こすのは、何より鶴花さん自身が望んでいないと思うけどね?」
「自分の死を先生達に利用されて、もともと治外法権的な立場になっていて邪魔だった養護教員を消すための手段になるなんて、もっと望んでいないことだと思いますけどね」
「出て行け!」
怒号が反響する。でも、一夜くんは拳を握りしめ、その場に立って耐えていた。
「出て行け、邪魔だ!」
「…何も悪くない…!」
一夜くんの目から、さらに涙が流れた。
「…日向先生は何も悪くない!」
必死の叫びだった。
「君…クラスメートを殺した人間をかばうのか? 君だって殺されかけたんだぞ? むしろ強い恨みがあるんじゃないのか?」
「黙れ!」
「…教師に対して何という口の利き方…」
そして、手を打つ音が聞こえた。
「分かった。職員会議で、ついでに鴫城君の処分も考えよう。…墓穴を掘ったな」
先生達が部屋を出て行く。その中に紛れていた鵜児くんは、申し訳なさそうな顔をしていた。
「…一夜くん…」
まだ息の荒れている一夜くんに、恐る恐る話しかける。
「…すみません、日向先生…。本当は守りたかったんですけど、逆に窮地に追い込む形になってしまって…」
「気にしないでいいって。…気が動転してるんだと思うし、それに、ちゃんと職員会議を後にやってもらえるようにしてくれたじゃん」