一夜くんとのアヤマチ。
この光景は、誰がどう見ても私が悪だった。
生徒を死なせてしまった責任がありながら、それを非道な言葉で逃れようとする悪徳教師。この時の私は、そう見られても文句の言えないものだった。
だけど…こうするしかなかったのだ。雪月ちゃんの最期の言葉を聞いた私が、雪月ちゃんの意志を正しく伝えるには。
そしてこの場には、私の味方をしてくれた人が、何人かいた。
「僕もそう思います!」
喧騒を静めたのは、鵜児くんの一声だった。
「何ですか、鵜児先生?」
理事長が尋ねる。鵜児くんは立ち上がり、口元を震わせながら声を上げた。
「僕も…鶴花さんが本当にそう言ったのなら、ここで鷹夏先生を糾弾するのはお門違いだと思います」
「鵜児先生、あなたもですか…。鶴花さんがそう言ったという証拠はどこにあるのですか?」
「…それは…」
鵜児くんが言葉に詰まる。すると今度は、先輩が立ち上がった。
「鷹夏先生の言葉が、何よりの証拠です」
「言葉が証拠? そんな話が通用するとでも思っているのですか?」
「…たった一回でも、この烏間高校において鷹夏先生が嘘をついたことがありますか?」
「そんなもの…私の知った話ではありませんよ」
理事長が先輩から目線をそらす。先輩は一夜くんに、「一夜も一言言ってやりなさいよ」という目での合図をした。
「…雪月の一番近くにいたのは、俺です。俺にも責任があります。だから…もうこれ以上、先生を非難するのはやめて下さい」
一夜くんが深々と頭を下げる。私の中で、何かが溢れた。
生徒を死なせてしまった責任がありながら、それを非道な言葉で逃れようとする悪徳教師。この時の私は、そう見られても文句の言えないものだった。
だけど…こうするしかなかったのだ。雪月ちゃんの最期の言葉を聞いた私が、雪月ちゃんの意志を正しく伝えるには。
そしてこの場には、私の味方をしてくれた人が、何人かいた。
「僕もそう思います!」
喧騒を静めたのは、鵜児くんの一声だった。
「何ですか、鵜児先生?」
理事長が尋ねる。鵜児くんは立ち上がり、口元を震わせながら声を上げた。
「僕も…鶴花さんが本当にそう言ったのなら、ここで鷹夏先生を糾弾するのはお門違いだと思います」
「鵜児先生、あなたもですか…。鶴花さんがそう言ったという証拠はどこにあるのですか?」
「…それは…」
鵜児くんが言葉に詰まる。すると今度は、先輩が立ち上がった。
「鷹夏先生の言葉が、何よりの証拠です」
「言葉が証拠? そんな話が通用するとでも思っているのですか?」
「…たった一回でも、この烏間高校において鷹夏先生が嘘をついたことがありますか?」
「そんなもの…私の知った話ではありませんよ」
理事長が先輩から目線をそらす。先輩は一夜くんに、「一夜も一言言ってやりなさいよ」という目での合図をした。
「…雪月の一番近くにいたのは、俺です。俺にも責任があります。だから…もうこれ以上、先生を非難するのはやめて下さい」
一夜くんが深々と頭を下げる。私の中で、何かが溢れた。