この平凡から抜け出したの
6 恐怖
家に着いたころには夜だった
都会の夜というものは、キラキラとしていて危険で、悲しい…そんな感じだった。
『今日はもう遅い、休むといいよキリカ』
アトラスは寝る準備ができた私をベッドに
誘導してくれて、私が眠るまでベッドの脇に座っていてくれた。
私はキリカを守らなくてはいけない。
もうあのようなことが、おこらないよう。
こんなループのようなことは終わらせねば
キリカがイブの器で良かった…。
アトラスは眠ったキリカの額にキスを
落とし部屋を出た。
「キャハハハッ!アトラスがイブの器を?まーたァなのォー?キャハハッ」
「まぁ…前のイブの器は媚びすぎてたし
その前は臆病すぎたし、前の前の前は
アトラスのいられる器じゃなかったけどぉ…」
「今度の子はぁー媚びてないしぃー
臆病ってわけでもなさそうだしぃー
14でイブの器を手にいれたってぇー
いうじゃなぁーいー?」
「私もぉそろそろ…おきようかなぁー?」
キャハハッキャハハハッ!と狂気的な笑いを放ちながら彼女は目覚めることになった