この平凡から抜け出したの
5 イブの器
「ジャックさんイブの器は見つかりましたか?」
「あぁ見つけた。」
「えっ?!凄い!凄い手柄じゃないですか!?」
騒ぐ後輩にうるさい、といいジャックは
自分の着ていたコートを脱ぎ、椅子に座って
タバコをふかした。
「でもまだ14歳だ。」
「えっと…14歳でイブの器を?」
「そういうことになる、」
「イブの器は普通18歳以上は宿らないと
聞いていたんですが…14歳か…。」
「今まで見てきたイブの器とは訳が違いそうだ。会った瞬間血が騒いで、少し恐れてしまった。」
「ジャックさんが恐れる…。
想像するとおっかないです。」
「そして、その少女にアストラスが目をつけている。」
すると後輩の目が丸くなって
ガタッといすを立った。
「あのアストラスが?!今までイブの器を3人も殺した張本人が?!」
「あぁ、だかすぐには死なないだろう
あの少女は訳が違うからな。しばらく
アストラスには護衛として働いて貰う。」
そういってジャックはタバコを吸い終え
事務所から出ていった。
ジャックさんが言うなら大丈夫そうだなー
と思い、仕事にもどった。