見知らぬ女
私がそう言うと達樹が、大きな声を出した。
「俺とお前が
愛し合ってるってなんだよ!!
俺とお前が話したの、一回だけだろうが!!」
「話した回数が一回?
そんなわけないじゃない。
たしかに今月に入って、
私の仕事のほうが忙しくって、
あまり会えていなかったけれど‥‥‥。
それでも、
一回っていうことはないでしょ?
私達、丸二年は付き合っているのよ?」
私がそう言うと、
達樹が、震えた声を出した。