君の味に落とされて。
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「…―かしらね…」
「見てても避けれなそうだけどな~、こいつ」
カーテン、レール、白い天井。
あれ、あたし…?
「保健室…」
なんだか視界の下のほうに、白い何かが写る。
触ってみると、なんか鼻についてる。
「いたっ」
鼻にガーゼ…?
「あら、佐倉さん起きたのね、よかったわ。どう?頭とか痛い?」
カーテンが開いて、保健の先生が顔を出す。
ゆっくりと体を起こすと、ちょっと頭がふらっとした。
「なんか…ふらふらします。あと、鼻が痛いです…」
「そりゃあ…ボールが直撃したんだものね…」
笑わないでくださいよ先生。