君の味に落とされて。
盛り上がれるのがいいなぁ、やっぱりお化け屋敷とか楽しいのかな?
入るのはあんまり好きじゃないけど…
うーん…なにがあるんだろう。
ぼーっと一人で考えていると、前に委員長と副委員長が出てきていた。
もう一時間目が始まるみたい。
「えーと、じゃあとりあえず案を出してくださーい!挙手ね!」
しっかりものかつムードメーカーの委員長が言うと、教室内は相談モードになった。
みんなが話しているなか、唯は姿勢を低くして小走りであたしの元にきた。
「ねねっ、なにがいいと思う?」
「お化け屋敷とか?」
あ、なんか唯がわくわくした顔してる。
これは何か思い付いたときの顔だ。
「やっぱりカフェ系がいいと思うんだよね!そんで、純菜ん家のケーキ出すの!」
そ、それはお店の知名度も上がるかもしれないしいいかも知れない…
…って、そんな文化祭を私欲のために使うなんてできな…
「委員長ー!あたしカフェがいいと思う!それで純菜ん家のケーキ出すのはどう?」
「ゆっ唯!?」
行動力というかなんていうか、早く決めすぎだよ唯のばか!