君の味に落とされて。




「お、いいじゃんそれ!佐倉ん家ってカフェやってんだっけ?」


「やってる…けど」


クラスのみんなの視線があたしに向いててだいぶ恥ずかしい。


ていうか、えー、っていう反応を期待してたのに、委員長もばかっ。


「俺はいいと思うけど、みんなどう?」


委員長が教室内を見渡してみんなに問いかけると、いいよー、という声があがった。


「あっ、どうせなら定番だけどメイドカフェとかにしちゃおうよ~!」


ゆるふわ女子で有名な副委員長が言うと、男子がざわざわとし始めた。


えぇぇ…?なんかこれ、まずい流れじゃない?


あれよあれよという間に話は進んで、結局、あたしの家でケーキを出して、

メイド&執事カフェというコンセプトでやることになった。


決まったあとは唯がにやっと満足気な顔をしていました。もう。


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