君の味に落とされて。



「純菜ー!?もう着替え終わったでしょ!なにして…って似合うよ純菜!」


「うわぁっ、唯!急に開けないでよ!」


よかった着替えてる途中じゃなくて。


「だってあんまり遅いからさ~、そうそう、あっちに玲於先輩来てるよ」


唯が教室の方向を指差してそう言うけど、玲於先輩は残念ながらあっちにはいない。


「へ~、似合うじゃん」


なぜなら唯の後ろにいるから!


あたしは声も出せずに慌てて机の陰に隠れた。


見られちゃったし!

なんでいるの先輩!


「玲於先輩いつの間に!?」

やっぱり気づいてなかったんだ唯…


「よく君といるから、付いていったらそこのメイドさんがいるかなーと思ってさ」


「見ないでください来ないでください!」


「すげー拒否されてる俺…」


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