君の味に落とされて。




「…ヤキモチじゃん?」


「…やっ、え!?」


ややや、ヤキモチってそれってなんかあたし、先輩のこと、好…


「それが友達を取られた、って感覚のヤキモチか、

好きな人を取られた、って感覚のヤキモチかは、あたしにはわからないけど」


唯はニッと笑ってあたしを見た。


「純菜が先輩のこと特別に思ってるのは、わかったよ」


「ゆ…唯…」


もう、突然そんな真面目なこと言わないでよ…。


「なーんで泣きそうなのよ、ほら、文化祭回ろうよ。

その気持ちの答えは、玲於先輩といればそのうちわかるって」


「うぅっ、クレープ食べよう唯~!」


「はいはい、確か2-3だよね」




玲於先輩のこと…好きなのかも、しれません。



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