君の味に落とされて。
「えーと…色々…あったんです」
「ふぅん」
な、なんだか先輩がむすっとしている…
どうしよう、なんか妙な雰囲気に…
「あ、そ、それより、先輩、バイトしませんか?」
咄嗟にお母さんに、玲於先輩がバイトしないかと聞いてほしいと言われたことを思い出した。
「バイト?」
「はい、ケーキ屋なんですけど…」
「あ、お前ん家?あー…、しようかな」
「ほ、ホントですかっ?」
受験もあるし、断られると思ってた…!
しかも二つ返事で…!
「まぁ進路も推薦で行くし暇だしな。…あ、俺がバイトすること他のやつに秘密に出来るならしてやる」
「します!秘密!」