君の味に落とされて。
「後夜祭って、なにするんですか?」
「ん~、まぁ…キャンプファイアーみたいな」
夜…先輩とキャンプファイアー見る、てこと?
「…だから、俺といよーよってこと」
「…!?」
頬っぺたの温度が急上昇する。
ど、どういうこと…、あ、先輩は暇つぶしにあたしを誘ったのか、たぶん。
でもモテるんだからあたしなんかより他に…彩先輩、とか。
「イヤか?」
その質問には首を横にぶんぶん振った。
…いや、実際は玲於先輩に触れそうだったからちょっとだけ。
イヤなわけない、けど、なんであたしなのかなって、遊びなのかなー…なんて。
「他の人とか、いいんですか」
「…なにを変な顔してんのかと思ったら。俺が誘ってんだから素直にイイのかイヤか答えてくれればいいんだよ」
う。ちょっと不機嫌になった気がする、先輩。
「いい、です」