君だけに贈るラブソング



ウトウトして、まぶたが重たくなるのを感じた。


そして私はそのまま意識を手放した。



***



ここは、どこ……?


真っ白な、なにもない空間に私がひとり。



『お姉ちゃん……?』



ふとその時、後ろを振り返るとお姉ちゃんの後ろ姿が向こうにむかって歩き出していた。


あっ……!!



『待って、お姉ちゃん!!行かないで!!』



声の限りで叫んだけれど、

私の声は、届かない。



『待って、ひとりにしないで……っ!!』



どんどん遠ざかるお姉ちゃんの後ろ姿。


やだよ……。

ひとりにしないでよ……っ。


ひとりぼっちはやだよ……っ。


お姉ちゃん……お姉ちゃん……!!



「お姉ちゃん……っ、やだぁ……っ」


「莉緒、莉緒。しっかりしろ」


「……っ?」



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