君だけに贈るラブソング



「こ、来なくていいよ……!」


「……なんで?」


「だって……っ」



春人が校門前で私のこと待ってたら目立っちゃうと思うし……!



「申し訳ないし……」


「気にしなくていいよ。俺は莉緒の保護者だし」


「保護者って……」



春人今何歳よ?



「ほら、出ないと遅れるよ」


「うん……っ」



急かされるように朝ごはんを食べ終えるとセーラー服を着て、玄関に向かう。



「い……行って来ます」


「気をつけてな」



玄関まで見送りに来てくれた春人はまだほんのり眠たそうな顔をしている。


朝、苦手なのかな……?


春人に見守られながら、家を出た。


パタンとドアが閉まると、途端に何故か寂しくなる。


……春人。


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