君だけに贈るラブソング
「ねぇ、これからどうするの?」
「なにが?」
「お姉さん亡くなって、これからどうやって暮らすの?」
……あぁ、そっか。
「わかんない。わかんないけど、親戚のウチには行きたくないの」
「うん」
「昨日は、駅前で路上ライブしてた男の人のウチに泊めてもらって、それで……」
「はあ!?なにそれ、どうゆうこと!?」
突然大きな声を出した朱理にビックリして目をつむる。
ビ、ビックリしたぁー……。
「は、春人って言ってねっ?とっても優しい人なの。行くところないならウチに住めばって、言ってくれて……」
「はあ!?それで初対面の人のおウチに行ったの!?信じらんない。なにもされてない!?本当に大丈夫!?」
「だ、大丈夫だよ……!昨日は一緒に寝たけど、なにもされなかったし……」
「一緒に寝た!?ちょ、意味わかんないんですけど!?」
ちょ、朱理、落ち着いて……!