君だけに贈るラブソング
涙がフローリングにポタポタ落ちる。
後ろから抱きしめてくれている春人の腕を、震える手で触れる。
「うっ……ううっ……」
先が見えない苦しみ。
永遠に会えないことの恐怖に、涙が止まらない。
ついこの間まで、そばにいた大切な人が突然いなくなる衝撃に、私は耐えられなかった。
最愛の家族を失う悲しみに、心が壊れた。
寒いよ、寒い。
こんなにも指先が冷え切っている。
……会いたい。
お姉ちゃんに、会いたいよ。
大好きな、お姉ちゃんに。
もう二度と会えない、お姉ちゃんにーー。