君だけに贈るラブソング
にへらっと笑うと春人がコートを脱いで私を抱き寄せた。
春人の温もりが少しずつ伝わってくる。
外、寒かったよね?
身体冷えてるもん……。
春人の身体ごしに時計を見ると明け方の4時だった。
……こんな遅くまでどこに行ってたんだろう?
気になったけど、聞かなかった。
春人が教えてくれるようになるまで待っていようかなってそう思ったから。
「明日も学校だろ。寝るよ」
「うん」
春人がそのまま私を軽々とお姫様抱っこのように抱えて、ベッドまで運んでくれた。
柔らかいベッドに身体が沈む。
私を降ろしたあと春人が目の前で着替えはじめる。
「わー、春人の生着替えだぁ〜」
「……こら」
そう言って脱いだTシャツを私の顔に投げた春人にキャッキャ笑った。
……結構いい身体してた。