嵯峨野夢譚(さがのむたん)
嵯峨野夢譚137
薫の君は浮舟のかたみとして側でつかっていた弟君小君を
連れてお忍びで小野の尼寺へ向かわれます。
小野の里では青々と茂った青葉に埋もれて、夕暮れ蛍の舞い
そうなせせらぎの中に尼君たちの庵があります。
薫の君は駒引き留めて小君に文を手渡します。
連れてお忍びで小野の尼寺へ向かわれます。
小野の里では青々と茂った青葉に埋もれて、夕暮れ蛍の舞い
そうなせせらぎの中に尼君たちの庵があります。
薫の君は駒引き留めて小君に文を手渡します。