『笑って?』『大丈夫…一人じゃないよ』
「それでね
梨琉が一緒に土日出掛けようって」
「本当に梨琉好きだねー」
「何々?私の噂話?」
「もう~梨琉大好き~」
「私も大好きだよ~亜香里」
「いっそのこと
二人が付き合えば?」
「それいいね!さっさと別れて
私と付き合えばいいんだよ」
「亜香里なら幸せにしてくれる
だろうね~」
「アイラブ梨琉~」
「お前ら本当に仲良しだな」
「ヤキモチ?」
「バカじゃねぇの?」
「冗談冗談…ちゃんと彼女いるもんね
可愛い彼女が」
「梨っ梨琉!」
「なっ////」
「初々しいね~」
「おっさん」
「おばさん」
「誰がおっさんだって?
おばさんはまだしも
私は女!」
「亜香里は?彼氏つくんないの?」
「えっ?…今は付き合わないよ」
「勿体ないな~」
「好きな人は?」
「好きな人はいるけど」
「えっ誰?誰?」
「同じ学校?」
「…うん」
「俺の質問にこたえろよ~」
「どんな人?」
「いつも助けてくれる人」
「亜香里の側にいる男子っていた?」
「俺みたことない」
「梨琉は?」
「えっ?みたことあるよ」
「教えて~!」
「もうチャイムなるから
早く戻らないと」
「絶対に後で教えろよ!」
「梨琉……」
「…どうしたの?」
「ありがとう」