『笑って?』『大丈夫…一人じゃないよ』
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「だからいつも言ってるじゃない」
「うるせぇ」
「何で分かってくれないの?」
「うるせぇって言ってんだろ」
ドンッ
パッリーン
「…………………………」
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「最悪な目覚め」
ハァー
よし!亜香里迎えに行こっと
家遠いから苦労するんだよね~
やっと着いた
「亜香里~来たよ~」
「おはよ~梨琉」
「うん!楽しみだね~」
「何するか分からないから
余計に楽しみ~」
「今年で高校卒業だね~
亜香里は進路決まってる?」
「決まってる!……梨琉は?」
行くところ、か
「決まってるよ~」
「どこ行くの?私は大学」
「……就職~」
「じゃあバラバラだね」
「うん…そうだね~」
「…梨琉はいつも笑ってるね」
「…笑顔だけが取り柄だからね~」
「そんなことないよ」
「亜香里…私さ
この旅行終わったら冴崎と
別れようと思う」
「……やっと?」
「うん!」
「……ねぇ梨琉何で急に
旅行行こって思ったの?」
「友達みんなでお泊まりしたことは
あるけど亜香里とはないでしょ?
亜香里と二人で行ってみたかったんだ
亜香里が気に入るといいな~」
「そういえばそうだね」
「亜香里…勘が鋭いのは
嫌いじゃないけど
好きでもないよ」
「……やっぱり何か隠してるんだね」
「亜香里…着いたよ
景色綺麗でしょ?」
「本当だ!
電車の中だから写真うまく撮れない」
「……降りたら撮りなよ~」
「そうだね!」
「早く行くよ~」