『笑って?』『大丈夫…一人じゃないよ』


_______________

「だからいつも言ってるじゃない」

「うるせぇ」

「何で分かってくれないの?」

「うるせぇって言ってんだろ」

ドンッ

パッリーン

「…………………………」
_______________

「最悪な目覚め」

ハァー

よし!亜香里迎えに行こっと

家遠いから苦労するんだよね~

やっと着いた

「亜香里~来たよ~」

「おはよ~梨琉」

「うん!楽しみだね~」

「何するか分からないから
余計に楽しみ~」

「今年で高校卒業だね~
亜香里は進路決まってる?」

「決まってる!……梨琉は?」

行くところ、か

「決まってるよ~」

「どこ行くの?私は大学」

「……就職~」

「じゃあバラバラだね」

「うん…そうだね~」

「…梨琉はいつも笑ってるね」

「…笑顔だけが取り柄だからね~」

「そんなことないよ」

「亜香里…私さ
この旅行終わったら冴崎と
別れようと思う」

「……やっと?」

「うん!」

「……ねぇ梨琉何で急に
旅行行こって思ったの?」

「友達みんなでお泊まりしたことは
あるけど亜香里とはないでしょ?
亜香里と二人で行ってみたかったんだ
亜香里が気に入るといいな~」

「そういえばそうだね」

「亜香里…勘が鋭いのは
嫌いじゃないけど
好きでもないよ」

「……やっぱり何か隠してるんだね」

「亜香里…着いたよ
景色綺麗でしょ?」

「本当だ!
電車の中だから写真うまく撮れない」

「……降りたら撮りなよ~」

「そうだね!」

「早く行くよ~」

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