First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
ずっと、ずっとそばにいたい。

守ってやりたい、そう思った。

だからこんな僕に何ができるのか、そう考えた。
それで思いついたのが、手紙だった。

携帯で連絡を取ることはできない。

だから僕は君に伝えたいことを手紙に書こうと思う。

君は返事を書きたいと思ってくれたときに書いてくれればいい。

家で渡すと、すぐにあきはにばれてしまうから、渡すときは学校で渡そうと思う。

そして、何より、僕は君が無事高校を卒業したら、婚約を破棄しようと思っている。

君が高校生のうちに破棄して、あきはが怒りに任せて何かをしでかすのが一番僕らにとってはよくないと思う。

だから、もう少し、我慢させてしまうけれど、どうか僕の考えに同意してもらえないだろうか?

もし、OKだったら、校庭の桜の木に白いリボンを結びつけて欲しい。

必ず、君を迎えに行く日が来るように僕もできることはしていきたい。

最後になったけれど、僕は、君を、愛してる。
< 106 / 162 >

この作品をシェア

pagetop