First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
紅は口を尖らせながらそう言った。
私は、そうだねー、とうなずきながらほうれん草のソテーを口に放り込んだ。
「それでさ、ちっちゃいデザートとかも乗っててなんか子供って贅沢だなー、とか思うんだよね」
「紅だってまだ子供じゃん」
そうだけど、と紅はつぶやき、ぶぅ、とまた唇を突き出した。
食事が終わり、私たちが海に行く計画を立てていると、二人の男子高校生が店の中に入ってきた。
片方は短い髪を逆立てていて、黒縁のメガネをかけていた。
もう片方は口元にピアスを一つだけしていた。
二人ともなかなかの顔立ちをしていた。
そのせいか、店内の女子高生が急に色めき立ったような気がした。
私と紅は、特に惹かれたわけでもないのだけるど、なんとなくその二人を眺めていた。
私が見ていると、ピアスをつけたほうの男の子と視線が合ってしまった。
私は何の気なしに会釈をする。
相手は驚いたように目を丸くしてから、笑顔で会釈を返してきた。
見た目は派手だけれど、案外いい奴なのかも。
そんなことを思っていると、ピアス君はメガネ君に何かを話し、メガネ君がうなずくと私たちのテーブルに近づいてきた。
私は、そうだねー、とうなずきながらほうれん草のソテーを口に放り込んだ。
「それでさ、ちっちゃいデザートとかも乗っててなんか子供って贅沢だなー、とか思うんだよね」
「紅だってまだ子供じゃん」
そうだけど、と紅はつぶやき、ぶぅ、とまた唇を突き出した。
食事が終わり、私たちが海に行く計画を立てていると、二人の男子高校生が店の中に入ってきた。
片方は短い髪を逆立てていて、黒縁のメガネをかけていた。
もう片方は口元にピアスを一つだけしていた。
二人ともなかなかの顔立ちをしていた。
そのせいか、店内の女子高生が急に色めき立ったような気がした。
私と紅は、特に惹かれたわけでもないのだけるど、なんとなくその二人を眺めていた。
私が見ていると、ピアスをつけたほうの男の子と視線が合ってしまった。
私は何の気なしに会釈をする。
相手は驚いたように目を丸くしてから、笑顔で会釈を返してきた。
見た目は派手だけれど、案外いい奴なのかも。
そんなことを思っていると、ピアス君はメガネ君に何かを話し、メガネ君がうなずくと私たちのテーブルに近づいてきた。