First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
会場は静かになる。
ステージの中央に白いプレーンなタイプのワンピースに素足の女性ヴォーカリストが立っていた。
真咲さんはそれを見て、
「こ、の、ば、ん、ど、わ、た、し、ま、い、と、し、た、の、し、み、に、し、て、る、の」
私は黙ってうなずいた。
女性ヴォーカリストはマイクを使わずに歌い出した。
流れるような美声に、時々強弱をつけた歌い方。
私は初めてみたバンドなのに、一瞬でこのバンドのファンになった。
圧倒的な歌唱力は他のバンドと比べものにならないくらいだった。
そして、そのときだった。
ベースの男の子がヴォーカルのそばに寄っていった。
ヴォーカリストが、マイクを使って、大きな声で叫んだ。
「みんな!今年からメンバーに加わったベースのコータです!!可愛がってあげてね!!」
コータ?
どこかで聞いたことのある名前だな。
そう思って私が目を凝らすと、そこにいたのは、紛れもなくファミレスで知り合ったあの、コータだった。
ステージの中央に白いプレーンなタイプのワンピースに素足の女性ヴォーカリストが立っていた。
真咲さんはそれを見て、
「こ、の、ば、ん、ど、わ、た、し、ま、い、と、し、た、の、し、み、に、し、て、る、の」
私は黙ってうなずいた。
女性ヴォーカリストはマイクを使わずに歌い出した。
流れるような美声に、時々強弱をつけた歌い方。
私は初めてみたバンドなのに、一瞬でこのバンドのファンになった。
圧倒的な歌唱力は他のバンドと比べものにならないくらいだった。
そして、そのときだった。
ベースの男の子がヴォーカルのそばに寄っていった。
ヴォーカリストが、マイクを使って、大きな声で叫んだ。
「みんな!今年からメンバーに加わったベースのコータです!!可愛がってあげてね!!」
コータ?
どこかで聞いたことのある名前だな。
そう思って私が目を凝らすと、そこにいたのは、紛れもなくファミレスで知り合ったあの、コータだった。