First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
出演者の控え室は、野外ステージの裏に仮設テントのような形で作られていた。
私は真咲さんの手を引いて、恐る恐る中を覗いた。
すると、警備員の男の人に声をかけられた。
「すみません、ここから先は関係者以外立ち入り禁止なんですが」
「あ、あの。知り合いに会いに来たんです」
すると警備員は胡散臭そうな顔をして、
「どのバンドの誰ですか」
「えっと、Uta-Himeのコータです」
「ちょっと待っていてください」
警備員は無線機で誰かと話してから、私たちに向かって首を振った。
会えないのか、そう諦めかけたとき、私たちの背後から声がした。
「あれっ、もしかして、いろは??」
聞き覚えのある声に振り向く。
「コータ」
警備員は私とコータを交互に見てから、
「こちらがお知り合いの方ですか」
と私に尋ねた。
頭をこくっと振る。
「すげー嬉しい。見に来てくれたんだ」
「うん、偶然私もこの近所に泊まりがけで遊びに来てたんだ」
「中に入ってきなよ。他のメンバーも紹介するからさ」
「いいの??」
「ああ、いいですよね、警備員さん」
警備員はしぶしぶ私と、真咲さんをテントの中に入れてくれた。
私は真咲さんの手を引いて、恐る恐る中を覗いた。
すると、警備員の男の人に声をかけられた。
「すみません、ここから先は関係者以外立ち入り禁止なんですが」
「あ、あの。知り合いに会いに来たんです」
すると警備員は胡散臭そうな顔をして、
「どのバンドの誰ですか」
「えっと、Uta-Himeのコータです」
「ちょっと待っていてください」
警備員は無線機で誰かと話してから、私たちに向かって首を振った。
会えないのか、そう諦めかけたとき、私たちの背後から声がした。
「あれっ、もしかして、いろは??」
聞き覚えのある声に振り向く。
「コータ」
警備員は私とコータを交互に見てから、
「こちらがお知り合いの方ですか」
と私に尋ねた。
頭をこくっと振る。
「すげー嬉しい。見に来てくれたんだ」
「うん、偶然私もこの近所に泊まりがけで遊びに来てたんだ」
「中に入ってきなよ。他のメンバーも紹介するからさ」
「いいの??」
「ああ、いいですよね、警備員さん」
警備員はしぶしぶ私と、真咲さんをテントの中に入れてくれた。