First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
私がコータににこっと微笑むと、コータは、
「やべっ。俺鼻血出そう…」
というので、私が慌てて「大丈夫!?」とハンカチを差し出すと、コータは、
「いろはは鈍いなぁ、相変わらず」
「はぁ??」
「いろはのその女の子らしいカッコに人がグッと来てたのに」
私は思わず赤面する。
それを見て、真咲さんは楽しそうに声を出さずに笑った。
「真咲さんもよくきてくださいましたね。今日は楽しんで飲みましょう」
ティアさんが真咲さんに声をかけた。
真咲さんは頭を縦に振ると、私に手話の通訳を頼んだ。
「えっと、真咲さんが言っているのは、『今日の、ライブ、最高でした』です」
ティアさんとコータは嬉しそうに顔を見合わせて、
「ありがとう」
と手話で答えた。
食事の席が盛り上がってきたけれど、私とコータはノンアルコールのソフトドリンクばかりを飲んでいた。
私はあまりお酒が好きではないので、飲まなくても全然平気なのだけれど、コータは飲むのだと思っていたので、聞くと、
「俺もアルコールって苦手なんだよな。試しに飲んだことあるんだけど、すぐ酔っちゃうんだよ」
と何となく顔をしかめて答えた。
「やべっ。俺鼻血出そう…」
というので、私が慌てて「大丈夫!?」とハンカチを差し出すと、コータは、
「いろはは鈍いなぁ、相変わらず」
「はぁ??」
「いろはのその女の子らしいカッコに人がグッと来てたのに」
私は思わず赤面する。
それを見て、真咲さんは楽しそうに声を出さずに笑った。
「真咲さんもよくきてくださいましたね。今日は楽しんで飲みましょう」
ティアさんが真咲さんに声をかけた。
真咲さんは頭を縦に振ると、私に手話の通訳を頼んだ。
「えっと、真咲さんが言っているのは、『今日の、ライブ、最高でした』です」
ティアさんとコータは嬉しそうに顔を見合わせて、
「ありがとう」
と手話で答えた。
食事の席が盛り上がってきたけれど、私とコータはノンアルコールのソフトドリンクばかりを飲んでいた。
私はあまりお酒が好きではないので、飲まなくても全然平気なのだけれど、コータは飲むのだと思っていたので、聞くと、
「俺もアルコールって苦手なんだよな。試しに飲んだことあるんだけど、すぐ酔っちゃうんだよ」
と何となく顔をしかめて答えた。