First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
春雪は私の体をぎゅぅっと抱きしめると、
「さ、中に入ろう。このままじゃいろはまでずぶぬれになっちゃうからな」
春雪は私を抱き上げると、後ろ手で玄関の扉を閉めた。
春雪の腕の中は温かくて、いい匂いがした。
私は春雪の濡れた髪に触れると、そっと額に唇をつけた。
「いろは、やっと帰ってきたんだな」
「うん、本当はずっとハルに会いたかった。真咲さんの家にいる間もずっとハルのこと思ってたよ」
「俺も、ずっと待ってた。帰ってきたら、真っ先に抱きしめてやりたい、って思ってた」
春雪は私を抱きかかえたまま、私の唇に自分の唇を重ねた。
雨の雫が冷たかった。
でもなんだかとても安心して、涙がまた溢れてきた。
「ハル」
「うん?」
「あのね、お願いがあるの」
「お願い?」
「うん、真咲さんの家にいるときからずっと思ってたことなんだ」
「俺にできることなら、何でもしてやるよ」
私は春雪の首に自分の腕を回し、
「私、ハルと一つになりたい」
春雪は黙っている。
「さ、中に入ろう。このままじゃいろはまでずぶぬれになっちゃうからな」
春雪は私を抱き上げると、後ろ手で玄関の扉を閉めた。
春雪の腕の中は温かくて、いい匂いがした。
私は春雪の濡れた髪に触れると、そっと額に唇をつけた。
「いろは、やっと帰ってきたんだな」
「うん、本当はずっとハルに会いたかった。真咲さんの家にいる間もずっとハルのこと思ってたよ」
「俺も、ずっと待ってた。帰ってきたら、真っ先に抱きしめてやりたい、って思ってた」
春雪は私を抱きかかえたまま、私の唇に自分の唇を重ねた。
雨の雫が冷たかった。
でもなんだかとても安心して、涙がまた溢れてきた。
「ハル」
「うん?」
「あのね、お願いがあるの」
「お願い?」
「うん、真咲さんの家にいるときからずっと思ってたことなんだ」
「俺にできることなら、何でもしてやるよ」
私は春雪の首に自分の腕を回し、
「私、ハルと一つになりたい」
春雪は黙っている。