First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
でも現実はシビアで。
ベッドの中で私の携帯電話が震えた。
誰だろう、と見ると、母親の携帯電話の番号が表示されていた。
珍しいな、私の携帯にかけてくるなんて。
私は静かに通話ボタンを押した。
「もしもし」
「あ、いろは。今、どこにいるの」
「どこって、家だけど」
「とにかく大変なことが起きたのよ」
「何、大変なこと、って。それに、お母さん、今どこ」
「病院、病院の待合室」
「は?何でそんなところにいるの」
「いいから今から病院の住所と名前を言うから早く来なさいよ」
「早く来なさい、って。外すごい雨じゃない」
「親に口答えするんじゃないわよ。雨ぐらい、なんだっていうの」
私が雷を苦手なことを知っているはずなのに、どうしてこんなときに呼び出すんだろう。
もう親の身勝手さに呆れて、反抗する気にもなれなかった。
「わかった、行くから」
「あ、それと、ハルユキ君には絶対に知らせたらだめよ」
「は、何で」
「いいから。じゃあきるわよ」
そういうと電話はぶつっと切れた。
何故だか胸がざわざわとざわめいて、私は急いで服を着た。
ベッドの中で私の携帯電話が震えた。
誰だろう、と見ると、母親の携帯電話の番号が表示されていた。
珍しいな、私の携帯にかけてくるなんて。
私は静かに通話ボタンを押した。
「もしもし」
「あ、いろは。今、どこにいるの」
「どこって、家だけど」
「とにかく大変なことが起きたのよ」
「何、大変なこと、って。それに、お母さん、今どこ」
「病院、病院の待合室」
「は?何でそんなところにいるの」
「いいから今から病院の住所と名前を言うから早く来なさいよ」
「早く来なさい、って。外すごい雨じゃない」
「親に口答えするんじゃないわよ。雨ぐらい、なんだっていうの」
私が雷を苦手なことを知っているはずなのに、どうしてこんなときに呼び出すんだろう。
もう親の身勝手さに呆れて、反抗する気にもなれなかった。
「わかった、行くから」
「あ、それと、ハルユキ君には絶対に知らせたらだめよ」
「は、何で」
「いいから。じゃあきるわよ」
そういうと電話はぶつっと切れた。
何故だか胸がざわざわとざわめいて、私は急いで服を着た。