First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
S1 始業式と君との出会い
急いで走った甲斐もあり、私たちは始業5分前に校門の前についた。
校門のところから体育館までは3分あまり。
でも校庭に張り出されるクラス分けの紙を見なくてはいけない。
私と紅は校庭に向かった。
校庭には数人の男子生徒がまだ残っていた。
「おはよー!!」
顔見知りなので一応挨拶をする。
「おう、いろはと紅。おせーぞ」
「そういうあんたたちだってもうすぐ始業式、始まるんじゃないの」
「俺らはいいの。サボり」
「ずるーい」
私が男子と話している間に、紅はクラス分け表を見ていた。
「いろは、やったー!また同じクラスだよっ!!」
「ほんとに?!超嬉しいかも」
私も紅のほうに向かう。
「どれどれ…」
名前の羅列に目をやると、確かに私と紅は同じクラスのようだ。
「担任は誰かなぁ」
紅が視線を動かす。
クラス番号の脇に、担任の名前が書かれている。
「げーっ、岩沢ってあのおっさん!?なんかものすごいがっかりなんですけど」
紅はつぶやく。
私は岩沢の隣にもう一つ、名前が書かれていることに気づいた。
「ねーえ、紅。ここにもう一つ名前があるよ」
「んー、誰ぇ」
校門のところから体育館までは3分あまり。
でも校庭に張り出されるクラス分けの紙を見なくてはいけない。
私と紅は校庭に向かった。
校庭には数人の男子生徒がまだ残っていた。
「おはよー!!」
顔見知りなので一応挨拶をする。
「おう、いろはと紅。おせーぞ」
「そういうあんたたちだってもうすぐ始業式、始まるんじゃないの」
「俺らはいいの。サボり」
「ずるーい」
私が男子と話している間に、紅はクラス分け表を見ていた。
「いろは、やったー!また同じクラスだよっ!!」
「ほんとに?!超嬉しいかも」
私も紅のほうに向かう。
「どれどれ…」
名前の羅列に目をやると、確かに私と紅は同じクラスのようだ。
「担任は誰かなぁ」
紅が視線を動かす。
クラス番号の脇に、担任の名前が書かれている。
「げーっ、岩沢ってあのおっさん!?なんかものすごいがっかりなんですけど」
紅はつぶやく。
私は岩沢の隣にもう一つ、名前が書かれていることに気づいた。
「ねーえ、紅。ここにもう一つ名前があるよ」
「んー、誰ぇ」