First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
静かに耳で揺れるピアスに触れてみる。
冷たい感触が指先に広がる。
「えー、では新任の先生方を紹介します」
まだリクルートスーツを着たような初々しい感じの教師たちが、校長の後ろに並んだ。
一人ひとり、挨拶と自己紹介をしていく。
「体育担当の、管野です!!みんなとたくさん思い出を作っていきたいです。ヨロシク!!」
と明らかに熱い教師もいれば、
「えー、英語の森です。よろしく」
と手抜きな教師もいた。
私が目を伏せていると、にわかに体育館がざわつきだした。
声につられて視線を上げる。
視界に前の男子生徒の頭が入って、教師の顔が見えない。
私は視線の位置をずらすと、ハッとした。
色白で外人のような教師が挨拶していた。
「井上、ハルユキです。春の雪と書きます。担当は国語です。よろしく」
ハル、ユキ?
シュンセツじゃないの?
顔はなんとなく春雪に似ているけれど、記憶は曖昧な上、名前も微妙に違っている。
私が目を奪われていると、紅が話しかけてきた。
「ねぇ、あのハルユキ先生ってかっこよくない?」
私は適当な返事をして、何度もハルユキの顔を見た。
冷たい感触が指先に広がる。
「えー、では新任の先生方を紹介します」
まだリクルートスーツを着たような初々しい感じの教師たちが、校長の後ろに並んだ。
一人ひとり、挨拶と自己紹介をしていく。
「体育担当の、管野です!!みんなとたくさん思い出を作っていきたいです。ヨロシク!!」
と明らかに熱い教師もいれば、
「えー、英語の森です。よろしく」
と手抜きな教師もいた。
私が目を伏せていると、にわかに体育館がざわつきだした。
声につられて視線を上げる。
視界に前の男子生徒の頭が入って、教師の顔が見えない。
私は視線の位置をずらすと、ハッとした。
色白で外人のような教師が挨拶していた。
「井上、ハルユキです。春の雪と書きます。担当は国語です。よろしく」
ハル、ユキ?
シュンセツじゃないの?
顔はなんとなく春雪に似ているけれど、記憶は曖昧な上、名前も微妙に違っている。
私が目を奪われていると、紅が話しかけてきた。
「ねぇ、あのハルユキ先生ってかっこよくない?」
私は適当な返事をして、何度もハルユキの顔を見た。