First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
私は確かに今日が誕生日だった。

でも内緒にしておくつもりだった。

「おー、黒川。どいつだぁ?」

紅が私を無理やり立たせる。

ちょっと、紅、どういうつもり?!

「よし、じゃあお前が学級委員長として責任を持って井上先生を手伝ってあげなさい」

私は、嬉しい気持ち半分、不安半分の複雑な心境だった。
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