First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
今は、先生になっちゃったけど、私を救ってくれた、大切な人。
涙がこぼれてきた。
春雪、春雪。
なんでこんなに愛おしいのに、そばで見ていることしか、私にはできないの?
誰よりも先に私たちは出会ったのに。
こんなに苦しいなら、遠く離れて、思い出すこともないほうが、断然幸せだったのに。
でもあなたは私の前に現れた。
悲しいほど、いろんなものを背負って。
「…んー…」
春雪が動いた。
そして目をかゆそうにこすると、
「アキ…?」
とつぶやいた。
透き通るような笑みを浮かべていた。
私は全身が凍るような気持ちだった。
アキ、ってあきは姉ちゃんのことだよね?
あきは姉ちゃんの前ではそんなに素敵な笑顔を見せるの?
違うよ、春雪。
私はいろは。
あきは姉ちゃんじゃないんだよ。
私は目を押さえながら、春雪が覚醒する前にそばを離れて、駆け出した。
涙がこぼれてきた。
春雪、春雪。
なんでこんなに愛おしいのに、そばで見ていることしか、私にはできないの?
誰よりも先に私たちは出会ったのに。
こんなに苦しいなら、遠く離れて、思い出すこともないほうが、断然幸せだったのに。
でもあなたは私の前に現れた。
悲しいほど、いろんなものを背負って。
「…んー…」
春雪が動いた。
そして目をかゆそうにこすると、
「アキ…?」
とつぶやいた。
透き通るような笑みを浮かべていた。
私は全身が凍るような気持ちだった。
アキ、ってあきは姉ちゃんのことだよね?
あきは姉ちゃんの前ではそんなに素敵な笑顔を見せるの?
違うよ、春雪。
私はいろは。
あきは姉ちゃんじゃないんだよ。
私は目を押さえながら、春雪が覚醒する前にそばを離れて、駆け出した。