First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
S3 本当に愛した人
私たちは、二人で歩いているところを見られないように、裏門から出た。
裏門は基本的に生徒は使わないが、大通りに面している。
車が行き交う中で、春雪はすっと、綺麗な手を上に挙げた。
タクシーが一台、春雪の前に止まる。
「さぁ、乗って」
春雪に促されて、タクシーに乗り込む。
そして続いて春雪が乗り込む。
「すみません、大原霊園までお願いします」
春雪はそういうと、すっと前を見据えた。
霊、園?
どうして、霊園なんかに行くの?
肝試しにしては時間も早いし。
私にはわけがわからなかった。
車は往来の少ない道をひたすら走った。
メーターはもう3000円を越えている。
「先生、どうして霊園なの」
「まぁ、ついたら話すから」
春雪の目には意思の強さと、ほんの少しのかげりが見えた。
どうして霊園なんだろう。
私は疑問で仕方なかった。
霊園の入り口について、タクシーを降りると、辺りは少し薄暗くなっていた。
柳の葉が風に揺らめいていた。
ちょっと、怖いな。
私は思わず春雪の腕につかまりながら歩く。
高台にあるその霊園からは海が見えた。
「もう少しだから」
裏門は基本的に生徒は使わないが、大通りに面している。
車が行き交う中で、春雪はすっと、綺麗な手を上に挙げた。
タクシーが一台、春雪の前に止まる。
「さぁ、乗って」
春雪に促されて、タクシーに乗り込む。
そして続いて春雪が乗り込む。
「すみません、大原霊園までお願いします」
春雪はそういうと、すっと前を見据えた。
霊、園?
どうして、霊園なんかに行くの?
肝試しにしては時間も早いし。
私にはわけがわからなかった。
車は往来の少ない道をひたすら走った。
メーターはもう3000円を越えている。
「先生、どうして霊園なの」
「まぁ、ついたら話すから」
春雪の目には意思の強さと、ほんの少しのかげりが見えた。
どうして霊園なんだろう。
私は疑問で仕方なかった。
霊園の入り口について、タクシーを降りると、辺りは少し薄暗くなっていた。
柳の葉が風に揺らめいていた。
ちょっと、怖いな。
私は思わず春雪の腕につかまりながら歩く。
高台にあるその霊園からは海が見えた。
「もう少しだから」