First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
「紅ちゃん。いろはのこと、これからも親友だと思ってやって欲しい」
「はい、井上先生もいろはのこと、守ってあげてくださいね」
「ああ」
「私、このことは誰にも言わないから。こう見えても口、堅いし」
紅のこう見えても、という言葉に私と春雪は思わず吹き出した。
つられて紅も笑う。
それからふっと真顔になって、
「でも先生、本当に好きでもない人と、結婚するの」
「ああ、一応結婚式の日取りとかは未定だし。いろはをそばで守ってやりたいから」
「いろはは、先生と気持ちが通じ合ってるのに、恋人になれなくてもいいの」
「私も考えたんだけど、春雪がそばにいてくれるなら、それ以上のことはもう望まないよ」
「そう…」
紅は納得したように、頭を縦に振る。
「まぁ、このことは3人だけの秘密にしておこう」
私と紅を交互に見て、春雪は言った。
暗黙の了解、といった感じの空気が流れた。
私たちはその後、夜の10時近くまで教室で話し込んでいた。
「はい、井上先生もいろはのこと、守ってあげてくださいね」
「ああ」
「私、このことは誰にも言わないから。こう見えても口、堅いし」
紅のこう見えても、という言葉に私と春雪は思わず吹き出した。
つられて紅も笑う。
それからふっと真顔になって、
「でも先生、本当に好きでもない人と、結婚するの」
「ああ、一応結婚式の日取りとかは未定だし。いろはをそばで守ってやりたいから」
「いろはは、先生と気持ちが通じ合ってるのに、恋人になれなくてもいいの」
「私も考えたんだけど、春雪がそばにいてくれるなら、それ以上のことはもう望まないよ」
「そう…」
紅は納得したように、頭を縦に振る。
「まぁ、このことは3人だけの秘密にしておこう」
私と紅を交互に見て、春雪は言った。
暗黙の了解、といった感じの空気が流れた。
私たちはその後、夜の10時近くまで教室で話し込んでいた。