First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜

S1 behind the curtain

私たちはまず、バーベキューに必要なバーベキューセットや、炭などを買うことにした。

重いので、春雪がカートに乗せて、一回車まで運んでくれた。

その間、私はあきは姉ちゃんと二人きりだった。
あきは姉ちゃんは春雪がいなくなった途端に態度を変え、

「ちょっと、いろは。どういうつもり?ハルユキにあんまりなれなれしくしないで」

「なれなれしくなんかしてないよ」

「じゃあさっきのは何よ。わざと車にひかれようとして」

「わざとなんかじゃない」

「じゃあハルユキの気を引くため?」

取り合っているのが馬鹿らしく思えるほどだった。

どうしてそんなに春雪を信じようとしないの?

本当に好きなら、どうして信じてあげないの?

私だったら春雪を信じられる。

ずっと、ずっと思ってきたんだから。

私は憤りを覚えながらも、

「…違うよ」

とだけ返した。

あきは姉ちゃんは勝ち誇ったように、

「これからはあんまりハルユキのそばを歩かないで」

私は、黙って静かにうなずいた。


旅行の買い物を終えると、あきは姉ちゃんが、

「結婚したらどんなカーテンを使おうか」
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