First Kiss〜先生と私の24ヵ月〜
「あなたはひとりじゃないの」
その言葉が私を強くしてくれる。
私は一人じゃない。
紅も、春雪も真咲さんもいる。
たとえ、家族に愛されていなくても。
バーベキューを始めた。
さっきの私とあきは姉ちゃんの口論を知らない春雪は、あきは姉ちゃんがいないことを不思議がった。
「あれ、あきはは?」
「私とさっきけんかして部屋にこもってるの」
「そうなの?いろは、嫌な思いしたよな。ごめんな、俺がいなかったから」
「ううん、ハルは悪くないよ。そう言ってもらえるだけで私は幸せだよ」
「いろは…」
「ん?どうしたの、顔、真っ赤だよ」
春雪は咳払いすると、
「俺、今お前がすごく愛おしいとか思った。抱きたくなった」
「…っ!」
今度は私が赤面する番だった。
私たちが火の調節をしながら話していると、お母さんが近づいてきて、
「ハルユキさん、あきはの様子を見てきてくれないかしら。部屋にこもったきり、出てこないのよ」
「お母さん、気にすることないですよ。あきはは情緒不安定なところあるし」
「まぁ、そうなんだけど、もうすぐお肉とか焼きあがるし」
「ハルユキ君、悪いが見てきてくれないか」
その言葉が私を強くしてくれる。
私は一人じゃない。
紅も、春雪も真咲さんもいる。
たとえ、家族に愛されていなくても。
バーベキューを始めた。
さっきの私とあきは姉ちゃんの口論を知らない春雪は、あきは姉ちゃんがいないことを不思議がった。
「あれ、あきはは?」
「私とさっきけんかして部屋にこもってるの」
「そうなの?いろは、嫌な思いしたよな。ごめんな、俺がいなかったから」
「ううん、ハルは悪くないよ。そう言ってもらえるだけで私は幸せだよ」
「いろは…」
「ん?どうしたの、顔、真っ赤だよ」
春雪は咳払いすると、
「俺、今お前がすごく愛おしいとか思った。抱きたくなった」
「…っ!」
今度は私が赤面する番だった。
私たちが火の調節をしながら話していると、お母さんが近づいてきて、
「ハルユキさん、あきはの様子を見てきてくれないかしら。部屋にこもったきり、出てこないのよ」
「お母さん、気にすることないですよ。あきはは情緒不安定なところあるし」
「まぁ、そうなんだけど、もうすぐお肉とか焼きあがるし」
「ハルユキ君、悪いが見てきてくれないか」