泣いている蝶
空虚、刹那、あるいは幻想
キラキラ光る水面
映し出されるあなたの顔
呼び起こす幸せな時間
あなたの声を 笑顔を
優しさも ぬくもりも
ぜんぶ ぜんぶ 独り占めして
宝箱に詰めて隠したい
いくつかの
恋の1つにすぎなくとも
最初で最後の恋と想う
次第に
1つまた1つと忘れゆく
最後に残るは
あなたが私の全てだった記憶
波紋が弧を描き
あなたが消えてゆく
これさえも 幻か