私の好きな人
『今すぐ服を脱ぎなさい。盛りのついたメスのような豚が、他所の男にご迷惑をお掛けしなかったか確認するから』

電気が点いた明るいリビングで、彼は言います。

恥ずかしさに身悶え、ぐずぐずしている私にピシャリと飛んでくる彼の大きな手での平手打ち。

叩かれた頬に触れると既に熱を持っており、彼の本気が伺え更に身が縮こまります。

『早くしなさい。淫乱な変態のくせに愚図なんて、本当に取り柄のない豚だな』

冷たい彼の言葉に涙が溢れそうになり、ただただ泣くばかり。

『仕方ないな。手伝ってやるから感謝しなさい』

暖かみのある声色に安心したと同時に、押し倒され破かれていくスーツ。
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