理想の彼氏
『あぁ!
うん、彰……』
照れている私を
優しく見つめながら、
彰は伸びをした
「ん~~っ!
じゃあ、どこ行こうか?
あ、そうだ。
俺の友達に紹介とかって
してもいい?」
『え?紹介なんか
してくれるの?
めちゃめちゃ嬉しい!!』
「じゃあ、決まり♪」
そう言うと、
嬉しそうに車を発車した
『どんな人なの?』
「ん~?可愛い感じ」
可愛い!?
え、女???
黙っている私に
気付いた彰は、
付け足したように
言葉を発した
「男のくせに(笑)」
『男かぁ~~』
はっ!と、
口を手で押さえて
横を見ると、彰は
前を見据えたまま口元が
笑っていた
「妬きもちか~
妬きもちって俺今まで
うっとうしいだけだと
思ってたけど、
今めっちゃ嬉しいかも」