理想の彼氏
ガチャッ
「入って」
『お邪魔しま~す』
ソファに座らされて、
彰が部屋を
出て行ったので、
キョロキョロと
していると、
写真を見つけた
近づいて見てみると……
えっ??!
ガチャッ
「ん?写真見てたの?」
『彰…この彰の隣りに
いる人って………』
「弟」
そこに笑って
写っていたのは、
今朝私に話しかけてきた
牧野隼人だった
そういえば、牧野って
名字一緒だ!!
なんで気付かな
かったんだろう!
「あ、そういえば
俺の弟、奈々と
同じ学校だけど
知ってるか?
隼人っつんだけど」
ドキッ
『うん………』
「そっか~こいつ
本当いい奴でさ
この家もあいつの好みに
作ってあるんだ」
だから彰っぽくないって
思ったんだ…
「隼人、なんか
ずっと好きな女が
いるらしいんだ
この前告ったら
振られたらしくてさ
めちゃくちゃ
可愛いらしくて‥‥
あいつモテるのに
バカみたいに
一途だからな~」
…それって…
私の事??
『…彰、弟君
大好きなんだ?』
「あ?あぁ~
まぁな」
彰は照れ
くさそうに笑った