理想の彼氏
秘密
次の日――‥
「加藤さん」
振り返ると、
また隼人が立っていた
最近隼人は毎朝
話しかけてくる
ぶっちゃけ‥うざい
「おはよう
昨日、兄貴が加藤さんの
ノロケ言ってきてさ~
俺、耐えれなくて
つい、兄貴に
八つ当たりしちゃった」
『……あのさぁ』
「ん?」
『彰は隼人君が私に
告白したって
知らないんだよね?』
「知らないと思うよ」
『じゃあ…
言わないで欲しい!
変に誤解されたくないし、
二人が気まずくなったら
私嫌だし……』
「…いいけど……
バレたら
なんで黙ってた!
って怒るんじゃない?」
『隼人君が私の事なんて
気にならなく
なっちゃえば、何にも
問題ない!』
「……………………」
黙ってしまった
隼人に気づき、
自分も黙ってしまった