理想の彼氏



眠っていると、
ほっぺをつねられた

『ちょっ、やめてよ
もう~~』

目を開けると、アップの
有紗がいた

『わっ!!!』

寝ぼけて彰かと思った…

「幽霊みたみたいに
反応しないでよ」

有紗はむっとした顔で
私を睨んだ

『ごめんごめん…
寝ぼけててさ』

「人魚姫だって!!」

『……………は?
何が?』

有紗はもっと
不機嫌な顔になった

「クラス対抗の
劇でしょ!」

『何それ!?』

私は去年休んでいて
知らなかったけど、
どうやら毎年
何かクラス対抗で
出し物をするらしい
去年はダンス
だったらしい

『人魚姫って……
出来るの?』

「出来るよ
ちなみに人魚姫
あんただから」

………………………
………………………
……え????



< 49 / 96 >

この作品をシェア

pagetop