理想の彼氏
彰side
「兄貴」
振り向くと、
隼人が立っていた
「なんだ?」
「加藤さんとは順調?」
「なんだ?急に…」
「なんとなく気になって」
「別に普通」
「そっか」
隼人は小さくそう
呟いて去って行った
………?
次の日、学校に行くと、
隣りのクラスの男子生徒が
話しかけてきた
「先生……
先生って彼女とかいんの?」
「は?」
男子にこんな質問は
あまりされないので
少し驚いた
「先生ってかっこいいから
モテるでしょ?
女子とか皆騒いでるし」
「別にモテねーよ」
「俺の好きな子がさ~
先生好きって騒いでて…」
あぁ、だからか…
「気にするな
俺、ちゃんと彼女いるから」
俺なんか高校とか、
恋愛にそんな
悩んだ事なかったから
少し、その生徒が
羨ましく感じた