理想の彼氏
嘘
『…えっ?』
私、加藤奈々はかなり
焦っています
目の前には同じく
困った様子の隼人が……
何故かは今から
一時間前に戻る事から
始まるのだ。
一時間前―――…
(隼人目線)
朝、学校に向かっていると
他校の制服を着た女が
生徒に話しかけていた
…なんだ?
そう思いながら関係ないので
素通りしようとしたら……
「あ!いたいた~牧野君!」
と女と話していた奴に
話しかけられた
「え?何?」
すると、生徒は去って
女と二人になった
「……何?」
そう聞くと、女は
「先生の弟?」
と聞かれた
初めは意味が
分からなかったが、
兄貴の生徒だと
いう事に気づいた
「そうだよ」
「…………………」
その女にじっと見つめられて
たじたじだった